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2010年 台湾旅行記

台北&基隆&淡水




10/03/08~10/03/11 札幌⇔台北   大人2名

日程   直行便で行く台北3泊4日



経費   大人2名  レイトは100円=30台湾元
ツアー料金(サーチャージ込み) (39,800円+930円入国所税)×2=81,460円(≒27,200元)  航空券&ホテル代金&一日観光&昼食1回つき
空港駐車料金                               1,700円(≒567元)
食事代                                     (≒4,200円)1,373元
交通費 地下鉄代&汽車賃                         (≒1,236円) 412元  
海外旅行保険(2人で)                           3,370円(1,123元)  
雑費                                     (≒3,000円)1,000元            
                                                  〆て       31,675元 (94,966円)


旅程 (✓はツアーに込みの観光)     
1日目 新千歳空港 3日目 基隆駅
2日目 保安宮 中正公園
孔子廟 淡水
お茶セミナー 紅毛城
中正記念堂 4日目 台湾空港
澎湃超市商品有限公司 閑話・まとめ
梅子餐廰にて昼食
忠烈祠
故宮博物院
台北站
龍山寺
華西街観光夜市


泊まったところ
ニューワールド新仕界


★購入食品 

煮玉子 @8元
コンビニ店内の鍋で殻付きのまま
鍋の煮汁に浸して保温し販売している

カップ麺 @20元

カップ麺 @25元

ビール
@28元    @35元
 → 
弁当(池上鉄道便當) @65元
パッケージ→中身
箱の写真と実物を比べると、オカズの隙間が気にかかる

牛乳@30元  野菜ジュース@25元

菓子パン
@25元 @28元
超有料って?







                                いざ、出発~


「そろそろ旅行に行きたいな。」と思ってネットサーフィンを試みたら、「あったよ、あった。台北格安ツアーが♪」
3泊4日のうち、往復の移動で各1日づつを要し、中の1日はツアーについている観光、残り1日が貴重なフリータイム。少々タイトな行程が気にかかるが、まぁ、取りあえずは行ってみるか~。


1日目(10/03/08)

新千歳空港


今日のレート:日本円→外貨 TWD3.34


台湾ドル(元)


搭乗口


機内食(シーフードパスタ)
今回もいつもの様に車で家を出て、空港近くの駐車場に預けていく事にした。
しかし、空港に着くまでの間に2度も交通事故処理に遭遇し、空港に辿りついたのは予定よりも40分遅れ。幸先悪し。

真っ先に空港の外貨交換所へ走り、円を元に換金して準備はOK。空港カウンターで手荷物を預けようとしたら「これだけですか?」と係員が怪訝そうに尋ねた。私とツレの持ち物は、中で物が躍る程すかすかのリュックと小さなバッグがそれぞれ一つづつのみ。バックパッカーと言えば聞こえはいいが、どう見ても日帰り旅行程度の荷物量だ。見回せば、他の旅行者は底に車がついて転がすタイプの大きなハードケースがほとんど。私とツレは「両手が自由に使える。」という理由で、旅の時はいつもリュックを愛用している。アメリカ人などは前後にリュックを背負ったりするのに、どうして日本人は手に持つのが好きなのだろう?荷物の量だって、小学校の修学旅行でも私たちよりはずっと多いのだろうなぁ。思わずこみ上げる苦笑を堪えた。「いえ、いえ、これで全部です。」

チャイナエアラインCI0131便 15:20発。所要時間・往路3:25   台北へ!いざ出発♪

待望の機内食はパスタで、鮭とチキンの二択。私が鮭、ツレがチキンをオーダー。さて、次は飲み物。サッポロビール・ハイネケン・赤白ワイン・ジュースから、私が赤ワインでツレがジュースをチョイスした。う、う、うまいゾォ♪


乱気流の関係で、30分遅れで台北に到着。何故だか、とっても長い搭乗時間だったような気がする。
その上、この寒さは・・・なんだろう?昨日までは気温25度だったそうだが、今日は一転して真冬のようだ。リュックの片隅にでも、手袋を転がしおけばよかったなぁ~。

10/03/08 ニューワールド新仕界大飯店






向かって右側の建物がホテル
地下鉄西門站より徒歩5分

格安ツアーのお約束?で、ホテルはDランク。台北駅からは少々離れるが、地下鉄の駅から徒歩圏内というのが有難い。途中に銀行ありメガネ屋ありコンビニありという、言わばちょっとローカルな商店街。

ホテルは古いけれど、そこそこの建物で、このランクにしては悪くはない。日本語が出来るフロントスタッフもいて、思いのほか快適だ。しかし、建物に入るとぷ~んとすえた臭いが鼻をつくのが気にかかる。「台湾は臭いがねぇ~。」と出発前に聞いていたのは、これだったのだろうか?乾ききれないタオルの様な臭い。高温多湿の台湾ならでの臭いが、これなのだろうか。しかし、ほどなく臭いにも慣れた。人間の順応能力は、素晴らしい。

それにしても、寒いナ。室温を上げようとエアコン調節を探したが、これがどこにもない。あるのはクーラーのみ。ここは本来とても暖かい土地なので、暖房装置の必要がないのだろうか。ちなみに、この旅の間に乗った電車にも地下鉄にもバスにも、暖房は一切入っていなかった。

さて、部屋のカードキーを受け取り、エレベーターに乗ろうとしたら、そこに一枚の貼り紙が。「当ホテルの向かえの○○と●●という二店のマッサージ店と、当ホテルにお泊りになったお客様との間にトラブルが発生しております。当ホテルと○○および●●は一切関係がございません。」そう言えば、ガイドさんが言っていた。このホテルに泊まった20代の女性2人が向かえのマッサージ店で全身マッサージを受けたら、最初は女性従業員が施術に当たっていたのに、いつの間にか男性に変わっていて、セクハラをされたのだと。その後、警察に被害届を出したそうだが、未だに営業を続けているというのが怖い。ホテルの名誉のために一言添えると、このあたり、決して治安が悪い所ではない。むしろ、良い方だろう。それでも、こんなトラブルが目の前に転がっているというのも、台北という街が持つ顔の一面なのだろうか。

閑話
「全家」って、なぁに?
ホテルに荷物を置いたら、時計はもう9時を回っていた。明日はツアーにパッケージされた観光日なので、朝が早い。とにかく、夕飯をゲットして早く寝よう!と話がまとまり、ホテルの近くのコンビニへ出かけた。

ウム?店内に足を踏み入れるなり、何か臭ってきたゾ。漢方の臭いだ。臭いの元は、購入食品に掲載した煮玉子。茶色い汁に浸った殻付きのゆで玉子が、昔の炊飯器の様なモノで保温されて、レジのそばに置かれている。早速、試しに購入してみた。割れた殻の隙間から煮汁がじんわりと沁み込むので、殻を剥いて煮る日本の煮玉子の様に白身の表面にしっかりと味が浸透している訳ではない。この煮玉子は、台湾ではどこでも売っているというコンビニ定番メニュー。殻を剥いて食べるので、味はゆで卵に少し醤油味がついている感じで、違和感はない。よくしたもので、最初は気になった臭いの方もじきに感じなくなった。

さてさて、私が訪れたコンビニが「全家」というところ。実はこれ、日本でもお馴染みのコンビニなのだが、台北の街のあちこちに展開していた。ヒントは家。解るかなぁ~。答えはファミリーマート。言われれば、そうだけれど・・・。

2日目(10/03/09)

閑話
時差を忘れてた騒動
ツアーにパッケージされている一日観光は「必至」とのことで、滞台2日目は終日ツアー観光と相成った。

9日 7:30分、ホテル一階ロビー集合。前夜、日本からの移動の疲れが残っていることでもあり、ツレが携帯の目覚ましを1時間前の6:30分にセットした。よしよし、これで万全。

さて、夜が明けて目覚ましがけたたましく時を告げた。うぅん、まだ何だか寝足りないようなぁ~。ふぁふ、ふぁふ、意識は半分夢の中。ま、取りあえず時間なので身支度に取り掛かるとするか。と、その時、ツレが言った。「なんだこれ。あぁぁ~、携帯の時計を台湾の時間に合わせるの忘れてた!」え?するってぇと、日本より台湾が1時間遅いのだから・・・ひぇぇ、今、5:30分!?1時間も早く起こされちゃったのかぁ。集合まで2時間もあるぅ、2度寝するには時間が足りないし、暇だwww


○   1日観光  ○

10/03/09 保安宮








保安宮





この奥に御本尊が




屋根の上には守り龍


入口向かって左側の狛犬
胸に玉を抱く(♂)


入口向かって右側の狛犬
子を抱く(♀)
保安宮は、1742年に創建された台北では最大級の廟。ご本尊は「保生大帝」という医療と長寿をつかさどる神様。連日病気回復と長寿を求める参拝者で賑わう。入場料無料。

屋根は、平らなのが中国式で、弧を描くようにしなっているのが台湾式なのだそうだ。これは、たわんでいるので台湾式。さらに、その上にある龍に注目。龍の足の指は、一般が3本でお寺が4本、皇帝だけが5本なのだそうだ。確かに、ここの足は4本だ。ちなみに、ラーメン丼の龍は3本。で、キリンビールの龍は・・・何本だっけかな?

雑学をもう一つ。台湾のお寺には大抵入口の右手に龍、左手に虎がある。ここ保安宮でも、♀の狛犬の横に龍のレリーフが、左の♂狛犬の側には虎が描かれていた。台湾では「龍から入り虎から出る」と言うことわざがあり、そうする事によって災いを払ってくれるのだそうな。この国では、十二支の中で虎が一番のワルモノというポジション。逆に「虎から入ると大変な事になりますよ。」というガイドさんの言葉に従って、お教えの通りに、龍の口からそ~っと足を踏み入れた。
10/03/09 孔子廟





儒教の創始者・孔子を祀った廟。保安宮のすぐそばにある。こちらも入場料無料。

孔子廟は台湾各地に存在するが、ここは台湾でも学問の神様の総本山。孔子廟内で勉強をすると合格するというジンクスがあり、受験前は真剣な顔をした学生達でいっぱいになるのだとか。ただ、台湾の受験は日本とは違って、秋。この日は雨のせいもあり、閑散としていた。

孔子廟の中は、見事な朱色。おぉ、これぞ中国♪ちなみに写真正面の台座は大理石。
上に上がると大きな鐘が吊り下げられていた。思わず手を出して、つきたい衝動に駆られる見事な鐘。私の思いが伝染したかの如く、目の前の旅行者風の男性が、私になり変ってゴ~ンとつくと、どこからともなくさっと飛んできた関係者に注意された。私も一緒に頭をさげた。

閑話
参拝の手順

廟内にある神杯

お御籤の棒

御籤棚

良くないお御籤は炉で焼却
台湾式参拝の手順

①露天や寺の入り口などでお供えを買う。素麺、煎餅、果物、菓子、花など。
②本殿の前のお供え台にお供えをそなえる。
③線香に火をつける。(台湾の線香は、棒の先についていて、花火の様に長い。これは、普通お参りしている時間が長いため、線香を絶やさない様に。)
④線香を鼻の高さに持ち祈る。
⑤男性は左手、女性は右手で、香炉に線香をたてる。
⑥廟内にある神杯を二つ手に取り、両手で包み、名前・住所・年齢・願い事を神様に伝え、下へ投げる。
  表と裏の組み合わせが出るまで投げ続ける。
⑦御神籤の棒を引き、棒に書かれた番号を覚え、再び神杯を投げ表と裏の組み合わせが出ればよし。
  出ない時は、1日3回までOK。
⑧棚から番号の御神籤をとる。

日本は大吉が出たら持ち帰り、大凶やらあまり芳しくないものが出た場合は、神社の木の枝にゆわえてくるのだが、台湾の場合は良い場合は持ち帰り、悪い場合は、廟内にある炉で燃やすか、あるいは1カ月以内に焼却すればよい。
ちなみに、御神籤はほとんどの所で無料。これが、なかなかに楽しい♪

10/03/09 お茶セミナー

87歳の大先生が実演

台湾式お茶の入れ方
(急須から湯をあふれさせる)

蓮の実(蜂蜜)

目の前に並んだ商品
次は台湾観光ツアーではお約束の「お茶セミナー」。

事前にガイドさんが、くどい程に繰り返した。「今行くお店では、お茶の大先生がおりますので、まず皆さん拍手してくださいね。拍手をとても喜びます。87歳なんですが、とてもお若いです。プーアル茶を飲んでいるせいでしょうか。」
ふむふむ、お年寄りは持ちあげられるのがお好きだろうから、さもありなん。

店内に足を踏み入れると、制服の様なベストスーツに身を包み、お洒落なメガネをかけた中年女性がつと傍に寄って来た。「皆さん、私ではなく後ろの写真を見て下さい。」写真はお茶の製造を順に説明したものだった。と言う事は、この人がお茶の先生?じゃぁ、87歳?まさかぁ~、どうみても50代か多くても60代にしか見えない。

見た目だけではなく、姿勢もよくて話す言葉も全く明瞭な日本語。「皆さん、日本のお茶は発酵しておりません。台湾のお茶は発酵しているんですよ。ウーロン茶は、発酵を途中で止めたお茶です。だから、体にいいんですよ。では100%発酵させたお茶は何ていいますか?目茶苦茶です。これはいけません。ガッテンしましたか?合点、がってん。」といった調子。いやはや、舌がなめらか。いつの間にか、あちらでもこちらでも買う気モード全開で財布を開いていた。しかし、1本@1000円で10本買えば5本サービスって、じゃぁ本当の単価はいくらなの?とつっこみたい気分がぬぐえず、私は遠慮した。

なかなかの売れ行きだったせいか、しつこく購買を進められることもなく、試飲を楽しんでセミナー完了。それにしても、大先生が本当に87歳ならば、お茶よりもその若さの秘訣の方にこそ興味津津。

10/03/09 中正記念堂

正面の白い建物が中正記念堂




1階ロビー


1階ロビーの天井


蒋介石&孫文


国家戯劇院  牌楼  国家音楽丁
手前が白亜の階段



蒋介石像


蒋介石像を守る衛兵


蒋介石像を守る衛兵
1980年に蒋介石の功績を記念して建立された。
八角形の瑠璃瓦が特徴で、白亜の基台の階段は、蒋介石の享年と同じ89段。1階ロビーには、蒋介石の生涯を解説したパネル・遺品が展示され、蒋介石記念室などがある。

1階からエレベーターで上階へ上がり、蒋介石像へ直行。ちなみに、この蒋介石が向いているのは、中国の方向なのだそうな。望郷の念が、ひたと伝わってくる。

蒋介石像の両脇を固めているのは、兵役中の20代前般の一般男性。まるで人形のように同じ姿勢で立ち尽くす。傍へ行って眺めたり写真を撮ったりする観光客もいるが、そんな時も眉一つも動かすことはない。交代の1時間の間、ただひたすらこの同じ姿勢を保ち続ける。www私なら、すぐにあちこち痒くなったりして、5分だって保ちそうにないが・・・。ガイドさんからの豆知識によると、ここで任務につく若者は容姿の点でも選別されており、向かって右の方が男前なのだそうな。しかし、それでは左の人が可哀そうなので、左も写真撮影して下さい。とのこと。そうかなぁ~、どちらも似ていて、甲乙つけ難いけれどなぁ。

台湾で義務付けられている兵役期間は1年。しかし、昨年3月の議会において10年以内の廃止が決定されたそうだ。

10/03/09 中澎湃超市商品有限公司(民芸品店)


店の入り口には、
故宮博物館所蔵の「翡翠白菜」の大きなレプリカが!
次は、こちらもツアーのお約束の免税店ショッピング。

店内は一見で一望出来る広いワンフロア。こちらには、装飾品・民芸品などが展示され、ちょっとしたデパートなどでは比べようもないセレブ感が漂う。その奥には、食料品専門の部屋が続いていた。

特に土産を買う予定のない私と相棒は、時間を持て余して試食コーナーへと直行した。台湾の名産は、パイナップル。中でもパイナップルケーキが人気なのだとか。他にも海産物の加工品が多く陳列されていた。

さて、見るともなしに見れば、男性陣の多くは早々にスゥイーツ周辺を切り上げて珍味コーナーあたりを徘徊していた。やがて、同じバスで来た男子大学生の一人が試食中に「うんめぇ~。」と声をあげた。と、そばにいた友達も一緒に「うんうん。なまら、うめぇ~。」「なまら」は北海道弁で「とても」とか「凄く」という意味。まさに言い得て妙。彼らを感歎させたモノは、小さな正方体に成形し一個づつアルミ紙の包装を施した小エビ味の珍味。免税店なので、巷の店よりもかなり高い。それは良しとしても、まだ旅は始まったばかりで、今から荷物が増えるのは少々躊躇われた。それで、お土産というよりも家で食べるために少々購入してきたのだが、これが本当に「なまらうめ~♪」もっと沢山買ってくればよかったぁ~。

10/03/09 梅子餐廰


お昼は梅子餐廰で、今日のツアーの一行とテーブルを囲んだ。

長年にわたりトップクラスの台湾料理レストランとして名声を誇ってきたのが、ここ「梅子餐廰」。なんでも、経営者の奥さまが梅子さんなのだそうだ。

我らのテーブルは11人で、オール日本人。男子大学生5人組と彼らとは全く面識のない他大学の男子大学生4人組と私とツレ。大学生のグループが多いのは、察するに卒業旅行だろうか。それにしても、若い大学生2グループと同じグループに編成された私たちwww まるで、学食のテーブルに着いた様な雰囲気が無きにしもあらず。ま、別にこちらはいいのだけれど、ちょっと場違いという感も否めない。

←が、まず最初にやってきた料理で、写真には写っていないが、お茶が3つ並んでいるあたりに座っているのが私とツレ。さて、これからというもの、次から次と料理が大皿で登場し、11人でせっせと平らげるという作業が黙々と続けられた。よって、以後の写真はなし。食べるのに忙しくて、とても写真どころではない。さすがに大学生たちは若いだけに食欲旺盛なのだ。しかも早食いときている。こうとなれば、違和感などというお上品な感覚はどこかへぶっ飛び、うかうかしていると食べ損なってしまう!という意地汚い危機感が頭をもたげた。結局、彼らにつられて、日頃はしたこともないご飯のお替りまでして、気がつけば、お腹は満腹を通り越して苦しい境地にまで到達してしまっていた。

お味の方は、麻婆豆腐・キャベツと牡蠣の炒め物・白身魚の煮つけ・・・いづれも、甲乙つけがたい美味しさだ。人気店というのも頷ける。奥さまの梅子さんが日本人という事で、日本人の口に合わせた味付けがされているのやもしれぬ。ちなみに、杏仁豆腐は別料金で@50元。日本円で約170円位だろうか。折角なのでオーダーした。うむ、美味しい、多分。実は、お腹はすでに飽和状態。正常な味覚が働く状態ではなかったのが、残念でならない。

もし、フリーで台湾を訪れる機会があったら、是非もう一度訪れたい。振り返りふりかえり、店を後にした。

10/03/09 忠烈祠




大殿の中央にある牌位


忠烈祠は、民国革命や抗日戦で命を落とした兵士のために造られた建物。
大門をくぐると、真っ白な石畳がまぶしい広場と、赤い屋根が美しい大殿がぱっと視界いっぱいに広がり、思わず驚きの声をあげてしまった。傍へ行って見ると、大殿の何と大きいことか。警備に立つ2人の衛兵が、まるでおもちゃに見えてしまう。

さて、忠烈祠で有名なのが、衛兵交代。陸、空、海軍から選ばれた衛兵が、交代で大門と大殿の守護を担当している。青い制服の兵士が空軍、白い制服の兵士が海軍、グリーンの兵士が陸軍。ちなみに、今日は青い制服なので空軍だろうか?先に訪れた中正記念堂の衛兵同様に、ここでも任務中の1時間は微動だにせず、まばたきすらも控え目。いずれの衛兵も各軍からの選りすぐりのエリート達との事。成程、一様に背が高く、顔つきもしっかりとしている。

大殿に到着した儀杖兵隊は、任務に当たっていた衛兵2名と合流し、殿内の位牌に向かって敬礼。銃を交換したり、バトン様に回したりして一連の儀式を終えた後、次の担当者2名を残し、又5名の隊列を組んで大門へ戻って行った。無事交代式を終えて儀杖兵が去った後には、観光客のホッとした様な感動した様な小さな溜息が、そこここから漏れた。


故宮博物院


翠玉白菜
(故宮博物院HPより転載)


彫橄欖核舟
(故宮博物院HPより転載)


肉形石
(故宮博物院HPより転載)
ツアーに故宮博物院が組み込まれているのは、この上もなく嬉しい。しかし・・・ここでの滞在時間は30分。

ガイドさんと一緒に、はしる 走る!
まずは、翠玉白菜と肉形石。故宮博物院の展示品中、「肉形石」と「翠玉白菜」は最も人気の高い二大文物である。そのため、この二点は同じ場所に展示されている。
①翠玉白菜・・・半翠半白の微妙な色合いと輝玉独特のつやを利用して、白菜とキリギリスを巧みに彫りあげたもの。白菜は清廉潔白を、キリギリスは子孫繁栄を象徴する。
②彫橄欖核舟・オリーブの種(長さ3.4cm、高さ1.6cm)に、川船が彫られている。驚いたことにこんなに小さな扉が開閉する。
③肉形石・・・・・どうみても豚の角煮にそっくり!しかし、これはれっきとした石である。表面には一つひとつ毛穴まで見える。

いずれの作品も精巧にして緻密。しばし見惚れてしまった。これらを見られただけでも、儲けモノだったかも。全部みるには三日はかかると言われているが、機会を作ってゆっくり見てみたいと思う。溜息が出た。

時間はあっと言う間に過ぎて、大急ぎで集合の場所へと向かったら、階段のあたりでツレの知人に偶然遭遇した。知人は、北海道在住の勿論日本人。実はこの方とは、この日の最初の訪問地・保安宮の前でも出くわしていた。どうやら、別の旅行社ながら同じ観光ルートを回っている模様。市内でもばったり出会うことは滅多にないのに、こうして海外に出て何度も行き合うとは・・・。

次は、本日最後のツアー観光・足つぼマッサージ。ガイドさん太鼓判の店とは言え、私はあまりの寒さに朝からパンスト着用中。丁重にご辞退申し上げた。よって、マッサージ店の二階で漢方の講義を受けて時間をつぶし、これにてツアーの日程を無事消化。よっしゃぁ~、これで自由になったぁ~♪

10/03/09 台北站

























ツアー観光の解散場所は、とあるビルの地下。そこにも免税店が入っていたが、行くか否かは自由意思。私とツレは、早々にその場を離れた。さて、ここはどこ?台北駅から左程遠くない地下鉄の傍らしい。外はまだ明るいし、取りあえず徒歩で駅を目指す事に。

台北駅は台北市の中心部にある交通の要。駅周辺には、市内バスは勿論のこと長距離バスのバス停があり賑やかだ。台北駅に足を踏み入れると、広い空間と高い天井が旅行者の緊張感をふっと解き放ってくれる。2階部分には吹き抜けをぐるりと囲む形で、レストランやショップが立ち並ぶ。

微風台北車站 (台北站2階のフードコート)


中華店がずらりと並ぶ


焼き蕎麦@100元 大湯麺セット@130元
ピータンと豆腐(セット内) お焼き?元


餃子@90元
早速、2階へと向かった。これが、とにかく広い。しかも、カレー、中華などと料理ごとにそれぞれフードコート風になっている。何を食べようかと迷った挙句、中国料理のブースに決めた。

店は決まった。次なる難関は料理の注文。さぁ~何を食べようかな。7・8店のサンプルケースを覗いてみるも、写真ではどうにも味のイメージがつかめない。何がくるか解らないが、取りあえずは注文してみることにした。まずは、台湾へ来たのだから餃子は外せない。それと、私とツレ各々一品づつ。これをセットにするとオカズ一品が付くと言うので一つだけをセットにした。よし、これでOKと財布を開いたらお焼きのサンプルが目に入り、ついでなのでこれも注文することに。

出来あがって、カウンターへ料理を取りに行くと、店員さんがオカズの入った小皿を並べたお盆を指して何やら一生懸命に問いかけるのだが、何を言われているのやらさっぱり解らない。身ぶり手ぶりでのやり取りの末、どうやら盆の中から好きな皿を選ぶように言われているらしいと判明。セットにしたので小皿がつく事は承知していたが、てっきりサンプルケースのオカズが来るものと思い込んでいた。では、選ばにゃぁなるめぇ。味が連想出来ないので、一つを指して「これは何?」と聞くと「ピータン」との答え。よし、これに決定。

熱々の餃子を頬張ると、中の肉汁がじわんと口の中に広がった。これぞ本場の餃子。うぅぅ、美味い♪浮き浮きと麺に箸をのばした。・・・美味しいのだけれど、何か特有の香りが後を引く!何だろう?で、ツレの焼き蕎麦をちょいとつまんで試食をこころみる。う、こちらも同じ香りがして、しかも麺よりももっと強烈。美味しくないという訳ではないが、食べていくうちに飽きてくるのは、食べ付けないせいだろうか。

後で解ったのだが、これは香菜というハーブの香りだった。香菜は地中海地方原産のセリ科のハーブで、シャンツァイと読み. 肉の臭み消しや、中国料理やエスニック料理のサラダやスープ、ソースなどの飾りや風味づけによく使われるのだそうだ。しかし、この香菜、独特の強烈な香りを放つため、好き嫌いが特にはっきりと分かれ、好きな人は中毒のように食べたくなるのだとか。ちなみに、中国や台湾に駐在員を派遣する時に香菜が好きかどうかを聞いてから決める企業もあるらしい。

香菜をあれこれ思ううちに、いつの間にか辺りは客でにぎわっていた。家族連れ・学校帰りの学生グループ・買い物途中のお1人様主婦などなど。そう言えば、昼間ガイドさんが教えてくれた。ここ台湾は、1日5食。しかも、家事は男性の仕事なのだと。女性がテレビを見ている間に、男性がご飯の支度をするのだそうだ。「なので、私も料理は出来ません。」とすました顔でガイドさんが言っていた。そのせいかどうかは知らないが、外食が多いそうだ。「成程、こんな風に家族それぞれが出先で食事を済ませて家路につくのか。」と妙に納得させられた混み具合だった。

閑話
MRT(地下鉄)



片道切符


自動改札機



改札口



地下鉄構内
お腹もくちくなったところで、いざ出発。

今回はフリータイムが一日のみなので、一日券やイージーカードは利用せずに都度キップを購入することにした。まずは、料金表で行き先の料金を確認し、自動券売機の料金ボタンを押す。次に硬貨を投入口に入れる。よし、これで切符が取票口から出てくるはず。と思った途端に、チャリンという音がした。もしかすると、間違って額の少ない硬貨を入れてしまったかも?慌てて取票口を覗くと、プラスチック製の青いチップが1枚そこにあった。これはなんだろう?まるで子供のころに遊んだゲームのコインチップのようではないか。よく見ると表面に「metro」の文字が!あ、すると、これがキップ?やっと合点がいって、自動改札機サイドにあるこの青いチップのマークの上にタッチすると難なく入場する事が出来た。

出る時は、出口用の改札機にチップを投入して出ればいい。利点は、使い捨てのキップと違って何度でも使用に耐えるところ。うぅん、これはエコだ!

10/03/09 龍山寺


龍山寺入り口


外壁上には沢山の提灯が


本堂


虎の張子


龍の張子
1737年に建立された、台湾で最も古くて有名な寺。総面積1800余坪で、正殿を囲むような回の字の構造が特徴的。

お寺についたのは、午後7時を回った頃。寺の周囲にはずらっと提灯にあかりが灯り、大勢の人がいずこからともなく湧いてきて、まるでお祭りの様だ。

まず、足を踏み入れると右手に龍の張子、左手に虎の張子が待ち構えていて、その下を人々が手を合わせて潜り抜けていく。ここでも、龍から入り、虎から出ていた。龍の右手には水屋があり、そこでお供物の果物などを洗い皿に盛って準備することも出来る。と、後ろから来た若いカップルをみやれば、女性は手にした皮をむいた梨のような果物の一塊を口へと運んでいた。お供えの頭ハネは、さぞや美味しいことだろう*´∀`*

何も用意のないまま訪れた私達は、入口の売店で必要な物を手に入れた。購入したのは線香7本セット(@10元)とお供えのお菓子(左の写真@30元)。まずは、一旦お供えをして一回り参拝を済ませた後は、供えた物を持ち帰って皆で食べるのが一般的だとか。私は甘い物はあまり食べないので、味の方はよくわからない。「落雁に似て非なるもの!」というのが、ツレの感想。

ところで、龍山寺には観音像と月下老人という二大アイドルがいるのだそうな。

月下老人
月に住む白髪・白髭の老人で、いつも首から布袋を下げ本を読んでいる。その本には誰と誰が結ばれるかが記されていて、布袋中の運命の赤い糸で夫婦となる男女の足を結んでいく。日本では小指なのに、台湾は足。昔、七夕の夜、赤い糸を屋根の上に投げて月下老人に良縁を祈ったのだと。その赤い糸を、お守りとして持ち帰る事も出来るそうだ。

観音像
中国福建省泉州の龍山寺から送られた菩薩像。元々、観音様は男性神というのが一般的だが、ここは珍しく女性神。それが、人気の所以とも言われている。
龍山寺の参拝手順   用意するもの:線香7本&ロウソク2本&お供物(入口の売店で販売している)

①向かって右の龍門より左足から門の敷居を踏まない様に注意して入場する。
②三宝仏→本殿→文昌帝君→水仙尊王→媽祖娘娘→往生娘娘→関聖帝君→月下老人→三宝仏(おみくじ)
①~⑦までをお参りし、その都度1本づつ線香を香炉に立ててくる。

10/03/09 華西街夜市
龍山寺から徒歩10分程の所にあるのが、ここ華西街夜市。

このあたりは、台北でも最も早く発展したエリアの一つで、戦前の街並みがそこここに残り、どこか懐かしい雰囲気が漂う。

「あ、どこかで見た景色!?」と見上げれば、上にはアーケードがかかっていた。そう、札幌で言えば狸小路、大阪なら黒門といった雰囲気。ちなみに、台湾の夜市で有名な士林や饒河は野外式なので屋台だが、華西は常設店舗なのである。

さらに最大の特徴は、少々怪しげな店が・・・。蛇料理屋やすっぽん料理店が立ち並び、蛇などは店先で裂き、生き血を売っていたりもする。このあたり、昔の花街の名残が今も残っているようだ。

飲食店の店先には、椅子とテーブルが置かれ、仕事や学校帰りの人達、家族連れが気軽に食事を楽しんでいた。見るともなしに視線をやれば、料理の容器はカップ麺の様な使い捨てで大きさも少々小ぶり。先程、台北駅で食べたのと比べると量は半分ほどだろうか。

華西街夜市と交差する道の道路際には、屋台が立ち並んでいた。勿論、違法なので取り締まりが来たら一斉に逃げるのだとか。残念ながら、その現場に遭遇することは出来なかったが。とはいえ、どの屋台もほとんどは価格がしっかり表記されていて、外国からの観光客には有難い。

この道の外れに人だかりがあった。近寄ってみると店先へ突き出した台に、焼きたてのパンが所せましと広げられている。台湾の人々は、日常の品物を夜市で調達するそうで、スーパーは人気がないのだそうな。いや、その売れる事ったら、大繁盛!子供づれや主婦が楽しそうに買い求めていた。「うむ、美味しそう~。でも、夕飯が済んでお腹がいっぱいだし。」と思っているうちに、ツレの姿を見失ってしまった。きょろきょろしていたら、横にいたご婦人が目と指でその行方を教えてくれた。ちゃんと見ていてくれたのね。感謝。で、思わず「サンキュー。」と口走ってしまった私。ありゃりゃ、言葉ではなく身ぶりで教えてくれたということは、このご婦人は私たちが台湾人ではないと解っているのだろうし、ましてや白人でもないことは顔を見れば明白。ならば、私は「ありがとう」と言えばよかったものを・・・www

閑話
台湾の交通事情
 台湾の街に着いて、まずびっくりさせられるのがバイクの集団。
 信号が赤に変わるや否や、車列の先頭にいずこからともなく湧いてきて、横一列にぎっしりと並び何行もで偶発的に編成された巨大な一団となって、青信号とともに一斉に走り出す。

 ちなみに台湾は右側通行。
 たとえば、バイクが左折しようとすると、まず、信号が変わったら直進により向い側に渡り、直角に向きを変えて歩道前の車道スペースに並び、次の信号で直進する。つまり、左折するには2度信号を渡ることになる。少々違和感を覚えたが、よく見ればバイクとは言え、足を揃えて乗るスクーターみたいなもの。しかも50cc程度の小型なものなので、交通法規も自転車と同じ様に考えれば良さそうだ。写真・歩道前のバイク群が信号待ちをしている所が、左折のために信号を渡り向きを変えた人たち用に設けられたスペース。そう言えば、自転車は旅行者をのぞけば、とんと見かけない。

歩道で信号待ちをしていたら、バイクが乗り上げてきて、思わず「ひゃぁ~」とのけ反った。例によって左折のための方向変えで歩道に乗り上げてきたバイクたちだ。それにしても、何と堂々としていることか。それに引き換え、どこからバイクが突っ込んでくるやもしれない状況に不慣れな私は、たじたじで命がけ  *・ ・*
悠々と道を歩けるようになるには、ちょっびり時間がかかりそう。

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  ←こちら、台湾の信号。

 数字が表示されている所に本来は赤信号が点灯し、青信号になると赤信号の部分が青信号の残り時間を表示する。
 いつ赤に変わるかとひやひやしながら追い立てられて信号を渡る私には、渡り切る時間と青信号の残り時間とのやり繰りが出来て、 精神衛生上なかなかの優れものなり。

 もう一つ気にいったのが、歩行者信号の動画。 青信号の歩行者の絵が静止画から、上体を前に傾けて大急ぎで渡る動画に変わる。
 その姿が、とてもとても可愛い~。
 
 信号と言えば、北海道の信号は赤と青が縦ではなく、横に並んでいるものが多い。 なんでも、積雪で青信号が隠れてしまわないようにということが起因らしい。
 雪国ならではの配慮がそこにある。

3日目(10/03/10)

閑話
さて、何て読むでしょう?

全家
(ファミリーマート)

頭等艙/商務艙
(FirstCrass/BusinessClass)

博愛座
(敬老席)

清潔人員
(清掃員)


基隆

10/03/10 基隆駅

台北駅構内


電車の切符

基隆駅

駅裏山に「KEELUNG」の文字が!
まるでハリウッドのよう~

駅の前には基隆港が!
今日は、待望のフリーDay。
どんな一日が待っているのだろう。思えば、ひとりでに頬がゆるむ。

まずは「横浜と香港を合わせた様なエキゾチックな雰囲気の港町」とガイド本で紹介されている基隆という町を目指すことにした。そうと決まれば、キップを調達しなければならない。キョロキョロと見回して、総合案内所を発見。そこの若い女性職員に声をかけると、期待通りに日本語が返ってきた。ソウルもそうだったが、ここ台北駅にも日本語・英語が堪能な担当者が常駐していて、ツレと顔を見合わせてほっと安堵の吐息を漏らした。かくして、無事に切符をゲット。・・・基隆へGO!

台北から電車で40分ほどで、基隆に到着。ここは、映画撮影にも使われ日本で大人気の観光地・九份への通過点でもある。そのため、駅前にはバスターミナルがあり、さすがに交通の要所といった風情。とは言え、私たちは九份へまでは足を伸ばさずに、この町だけを目的にやってきたおそらく珍しい観光客ということになる。ちなみに、ここは雨が多いことでも有名だそうな。

基隆駅に降り立つと、駅の後ろの山に「KEELUNG」(基隆)という文字が掲げられていた。そこはかとない神秘の香りが、一帯に漂う。行ったことはないけれど、まるでハリウッドの様だ!

駅の目の前にはロータリーが広がり、その先はもう海!歴史を紐解けば、日本統治期は石炭の積み出し港として栄え、大戦後は日本人引きあげ船がここから出港したという。現在の基隆は、コンテナクレーンがそびえる台湾有数の貿易港である。港に佇めば、その異国情緒あふれる景色にしばし時を忘れる。まるで、横浜にいる様な錯覚すら覚えた。

ちなみに、ここには廟口夜市という常設屋台のナイトマーケットがあるそうな。今日の私とツレは、まだ活動開始したばかり。ここで夜を待つ訳にはいかない。断念せざるを得なかったのが、心残りではある。

閑話
台湾ハンバーガー&香菜
駅に降り立つなりエキゾチックな風景が堪能出来て、大満足な私と相棒。

足の向くまま気のむくまま、商店街をうらうらと歩く。
この街は、既に書いた様に夜市がたつ。そのため、どの店も朝の始動はとても遅い。昼すぎだと言うのに、まだ準備中だったりシャッターを下ろしたままの飲食店が目に着く。と、店先で何やら料理中の店を発見。早速近寄っていくと。炊きあがった雑穀の上に大きめのウインナーが横たわっていた。これは、何というものなのだろう?とその横に目を転ずれば、白いハンバーグが!おぉ、これなら知ってる。台湾のファーストフード・割包だ。白い饅頭の様な生地に醤油と砂糖で煮込んだ豚バラ肉、ピーナツの粉、高菜、香菜などを包んだものだ。

雑穀ご飯にも興味津津ではあったが、ここでこれを食べてしまったら、満腹でこの後遭遇するやもしれぬB級グルメがお腹に入らないかもしれないという懸念が、ふっと頭をよぎった。ならば、と割包の方を頂くことに!テーブルに椅子が上がった開店準備中の店奥に勧められるまま腰を下ろした。店の女性は、日本人客に慣れているのか、ブロークンの日本語を駆使。意志の疎通に不自由はない。

さて、割包は@30元(≒100円弱)。この店での商品名は刈包。割包とどう違うのか解らないが、中身は全く同じだった。白い生地がもちもちと美味しい。中の豚肉は触れなば落ちそうな位にふわふわと柔らかい。そして、あま~い。何口か食べ進むうちに、やはり気にかかる香菜のかおり。うまいのだ。本当にウマイのだ。しかし、どうにも香菜は馴染めない。これが、子供の頃から培っている味覚の違いなのだろうか。

とはいえ、まるで開店前の身内の店で食べているような、そんな不思議な気さくさが、例えようもなく温かくて心地よい。

中正公園



正門



中元祭典文物館



眼下にクレーンが林立する港が

パパイヤ



大仏禅院
刈包を食べ終えて店を出ると、道路を挟んだ目の前に何やら長くて急な階段が見えた。その先には木々の梢の間から白い門が見え隠れしている。「あれは、何だろう?」と足を向ければ、そこはもう中正公園だった。

台湾では、中正公園という名の公園が各地に存在しているのだが、中正とは「蒋介石統帥」のことだそうな。
ここの中正公園は基隆港の南側に位置し、基隆港が一望出来る景観と大観音像があることで有名。九份への途中に立ち寄る観光客のほとんどは、大観音像がお目当てである。しかし、山から見える港の景色は特筆モノで、多数のクレーンがそびえる港を眺めていると、ふっと異国へまでもさらわれてしまいそうなそんな気がする。あ、そうか、すでにここは異国だったか。

正門をくぐり、山道をとぼとぼと歩いていたら、どこからともなく歌声が聞こえてきた。声の出所は、公園の敷地内にある幼稚園らしい。どこかで聞いたことがある歌だなぁと思っていたら、思い出した。これ、日本の演歌にそっくりではないの!日本統治時代の名残りだろうか?日本にいる時には演歌を聞くことはほとんどないが、異国で似た様な旋律に出会うと理屈抜きでほっこりと懐かしい。

そうこうするうちに、白い建物の前に出た。これが「中元祭典文物館」。文物館の場所は「主普壇」と呼ばれて「鶏籠中元祭」のメインスポット。
中元祭

台湾のお盆は、旧暦の7月で「鬼月」という。この時は、あの世の門が開かれて先祖の霊や良霊・悪霊がこの世に出てくるので、各地の廟で中元祭が催されるのだが、中でも基隆市の「鶏籠中元祭」はその盛大さで有名なのだとか。

同じ姓の血縁関係を象徴する山車のような「斗燈」が基隆駅前や市内を練り歩き、血縁関係を意識して先祖を敬いながら、無病息災などを祈願するのが基隆の中元祭の特徴。

中正公園は公園というには、あまりに広い。文物館あたりはとても見晴らしが良く、大観音像が手にとるように見えるのだが、一向に到着する気配がない。結局、アップダウンの山道を辿ること20分あまり、やっと大観音像のある大仏禅院前についた。



大観音像



観音像内の壁には観音様のレリーフ
大観音像は、台湾5大仏像の1つ。高さ22.5メートルの白い観音像である。
神戸からの年配の男性グループが日本語ではしゃぎながら観音様と記念撮影をしていた。実は、ここへ来る観光客のほとんどが駅からタクシーでやってくる。そのため、山道側の駐車場でタクシーを待たせての観音様観光が一般的でなのである。

取りあえず、観音様の足元をぐるりと回ったら、内部への入り口を発見。そっと中を覗くと管理人らしき年配の男性が机に向かっていて、私たちの顔をみつけると上に向けた掌を上下にひらひらさせて「上がるよ。」と日本語で言った。「え~と、入館料とかはいらないのかな?」ときょろきょろと見回していたら、もう一度「上がるよ。」と。お言葉に甘えて、上がるよ。

観音様の中は5階構造、狭くて急な階段が続いている。各フロア、といっても更に上に上がるための階段へと移動するためだけの狭いスペースだが、壁には華麗な仏様のレリーフや彫像が飾られていた。どれも精巧な細工が施されている。上階に行くと、観音様を囲む弟子か信者らの姿が彫られたものも!もしかすると、キリスト教における聖書のように、観音様の誕生から経典流布までを表わしているのかもしれない。ふと、そんな気がした。


淡水

10/03/10 淡水

煉瓦色の建物が駅舎。

海辺の美しい夕日が有名
基隆から電車で台北に戻り、そこから今度はMRT淡水線に乗り、終点淡水駅で下車。所要時間は、台北駅から約40分。@50元。

基隆からの電車は地下を走るので、もう夜も更けてきたような気がしていたが、MRTに乗り換えると途中から車両はモグラの様に地上へと頭を出した。MRTは台湾の地下鉄。であれば、本来なら地下を走るのが常識だが、台北駅で階層分けをして運行しているために、台北駅あたりは地下鉄が地上を走ることになったようだ。急にお日様が見えてきて、時計が逆戻りした様な不思議な感慨がわいてきた。

歴史

淡水は、元々、台湾原住民平埔族ケタガラン族が住んでいたが、1624年マニラからスペイン人が進出し、この地を占領してサン・ドミンゴ要塞を築いた。1642年、台湾南部を占領するオランダ東インド会社がこれを駆逐し、要塞を再建、このサン・ドミンゴ要塞が後の紅毛城となった。1661年鄭成功がオランダ人を駆逐し、1683年の鄭氏王朝滅亡後は清朝の領土。

1860年の北京条約によって、条約港として開港され、紅毛城にはイギリス領事館が設置された。これ以降各国の商館が集まるようになり、淡水は19世紀後半には台湾最大の港湾として繁栄した。

日本による統治時代(1895年~1945年)になると、河口に砂が堆積してしまい大型船が入りにくくなってしまった。このため台湾総督府は基隆港を建設、台北と基隆の間には鉄道も敷設され、港の繁栄は基隆に移り、以降は小さな漁村となった。

戦後、紅毛城など歴史的観光資源を多数持つ淡水は次第に観光地へと変貌。特に台北捷運淡水線の開通により淡水方面へのアクセスが劇的に向上した後は、台北市民が気軽に出かけられ観光スポットとなった。


何を隠そう、いや隠してはいないが、ここ淡水は海に沈む夕日が人気で「台湾のヴェニス」とも呼ばれている。この日も折からの曇天にも関わらず、駅のすぐ傍に広がる海辺は観光客やらアベックでにぎわっていた。

基隆も淡水も港町だが、その趣はまったく異なる。基隆は元気な商港というイメージだが、淡水は、ロマンチックな面影を残す、古き良き港町といった風情がたっぷり。駅前の広場では、ストリート・ミュージシャンの若い男性が気持ちよさそうにギターをかき鳴らして、その広場の前には雄大な海のパノラマが広がっていた。
海辺

イカ足の屋台

イカ足の揚げ物
海辺を海岸線にそって歩き、立ち並ぶ飲食店などを一軒づつ覗いてみる。と、美味しそうな臭いが漂ってきた。「これは何?」と臭いを辿って行けば「日本和風料理 花枝の焼」と書かれた看板の店が、その臭い元のようだ。うぅん、してその意味は?

まずは、食べて見なくっちゃぁね。という訳で大カップ@150元を購入。これをツレと二人で竹串にさして食べる。その正体は、烏賊の足に衣をつけて揚げたモノ、多分。看板にも烏賊の絵が描かれているので、烏賊だろうと思うのだが、これが足だとすれば随分と大きな烏賊だ。しかも、身がほわんと柔らかい。味付けも塩コショウ+香辛料で、えもいわれぬ香ばしさ。「うまい!」ツレが一言発してもくもくと食べ始めた。私も負けずに・・・食べた。やめられない!とまらない!!!
駅前

鉄蛋(鶏卵の燻製)

銀杏
駅から海側ではない方の出口を出ると、そこからは商店が立ち並ぶ繁華街。間口の小さな飲食店が立ち並んでいた。その一軒一軒を覗いて歩くのが、とっても楽しい。これぞ、旅の醍醐味♪粥の店、麺の店、餃子の店・・・何となく解るが、地元民相手の店らしく看板も店内の壁の品書きもオール漢字。中へ入って注文するのは、ちょっと勇気が必要そうwww

そんな中、とある店で茶褐色の楕円のボールを密封した食品らしきものを発見。女は度胸!とばかりに身ぶり手ぶりで聞いた所によると、鶏卵の燻製ということらしい。@100元。後でガイドブックを確かめたら「鉄蛋」というもので、「淡水に行ったらお土産に買おう。」と書かれていた。普通の卵よりも2回りも縮まっていて、表面は固いが中はまごうことなく卵。なかなか美味なり。

駅前のメインストリートを歩くうちに、ひょいと迷い込んだ道。そこは、まるで夜市のようだ。

両側に立ち並ぶ店を覗き見るうちにふと足が止まったのが、店先の台に盛られた銀杏!何て大粒なんだろう。銀杏の山の上には、計量した一袋が無造作に置かれていた。表記によると100gで100元。すると凡そ300円位?これは安い。その値頃さが、私の背中をツイと押した。さて、買うことにして支払いを済ませたが、買った銀杏をなかなか渡してもらえない。しかも、店先で店の人が、顔みしりの他店の人と楽しそうに笑い転げているし、私たちは忘れられたのだろうか?と不安になって、身ぶり手ぶりで問うて見ると、店の奥の電子レンジを指さして「あと五分」とここだけ日本語で答えた。な~る程、炒ってくれていたのか。手渡された銀杏は、ほっかほかでほっこりと栗のような風味だ。こりゃぁ、旨い♪炒らない土産用も買ってくればよかったなぁ。

臭豆腐の屋台

臭豆腐

又また足が吸い寄せられたのが、「臭豆腐」の文字。@30元。くさい豆腐?まさかぁ、冗談でしょ。と興味のままに・・・買った。

実はこれ、なかなかの人気で店先の屋台前には、客が並んでいたのだ。「こんなに人気なら、まずいはずはないだろう。」と無意識のうちに思うのは、これはもう心理学の領分かも?やっと順番が来てゲット。さて、どうよ?とあぐんとかぶりついたら・・・www駄目、こりゃぁいかん。残りはツレの胃袋に放り込んだ。成程、「臭豆腐」は、その表記のままに臭いのか。言葉の裏を読もうとしてはいけましぇんな~

阿給(アゲ)?

筒仔米糕(RiceCake)
「臭豆腐」の隣に、いかにも地元の客相手のようなB級グルメを楽しめそうな食堂を発見!「臭豆腐」を口にした後は、怖いものなど何もない!と根拠のない強気で、店内へ入って行った。

ここは豆腐と揚げの専門店。店先で販売し、店奥で食べることが出来る。席について見上げれば、私らの後に店に入ってきたおじさまの手には隣で買った「臭豆腐」が!おぉ、持ち込みOKなのか。しかも、わざわざ「臭豆腐」www

注文したのは、写真の二点。右のRiceCakeの方は、もち米を蒸してプリン様に固めたものに、甘めのデミグラスソースがかけられている台湾の伝統料理。後をひく香菜の臭いが気になるが、もち米は断然美味。写真左は相棒が注文した「阿給」。メニューの写真とは違うので、これが阿給というものなのかどうか、正体は不明。これも、RiceCakeと同じく香菜入りで、ソースの中に油揚げが入っていた。いづれも@35元。

旅先で地元の人達が食べている物に出会う時、それが口に合おうと合うまいと、旅の楽しみを大きくふくらませてくれる。

10/03/10 紅毛城

紅毛城

英国領事館

淡水観光と言えば、紅毛城。特にここから臨む淡水の夕焼けは絶品だとか。 

紅毛城は、1629年、スペイン人により建てられ、1642年、オランダ人が改修。さらに200年後のアヘン戦争では淡水が外国に開港されたため、英国領事館として使用された。ちなみに「紅毛」とは、オランダ人を意味する。

さて、入口から緩やかな坂を登って行くと視界が一気にひらけた。青々とした緑の中、赤い煉瓦の建物が美しい。さながら、ヨーロッパの城の庭にタイムスリップしたような~。

城の地下入口あたりでは、年配のご婦人二人が立ち話をしていた。観光客か、はたまた地元民が夕景をみるために待機しているのか。すると私と相棒を見とめて「どうぞ、ここから入って下さい。」流暢な日本語がその口から飛び出し、それでやっと案内のボランティアさんだったと気づいた次第。

促されるままに、その横をすり抜けて中へ入ると、小部屋がいくつか並んでいた。これは何だろう?どうして、幾つもあるのだろう?疑問がむくむくと湧いてきた。・・・どうやら、独房らしい。一体誰がどういう人を閉じ込めたのか?詳細は不明。ちなみに、城内はいたる所に関連資料が展示されていて、ちょっとした博物館のようだ。

急な階段をのぼって、上の階へ。外見とは違って、以外と狭く少々当て外れの感は否めないが、応接室やら厨房やら当時の様子が再現されていて、興味は尽きない。

ところで、先程からずっと人影がちらちらと見え隠れしていたのだが、二階へ上がったあたりで、壮年の男性がぬっと私と相棒の前に立ちふさがり、何か言った。たぶん、ここの施設で働く人に違いない。で、その様子からおして、あぁ、もう閉館時間という事かな?りょうかい、了解!と先を急ごうとすると、「もう少しならいいよ。」という様に、手で私たちを押しとどめた。有難い。では、大急ぎで見歩かねば・・・。お陰で、じっくり説明書きを読む暇はなかったが、取りあえず内部を見ることが出来た。

紅毛城のお隣には、同じく煉瓦造りの建物・英国領事館があった。こちらは、紅毛城とは建築様式が違うので、外見の趣もずいぶんと事なった印象を受ける。実は、ここも見学が出来るのだが、あいにく閉館時間になってしまい、果たせなかった。

帰国後、ネットで知った処によると、紅毛城は入場料が@30元。内部の写真撮影は禁止。えぇぇぇ、私たち、入場料も払っていないし、内部撮影までしっかりしちゃったよぉ。入口のおじさまは、入場料を払う様にとの指示もせずスルーさせてくれたし、写真禁止の表示も見ていないのだけれど・・・。きっと、私たちが閉館時間のどさくさに紛れ込んだせいに違いない。申し訳なしwwwという訳で、写真は写してしまったけれど、公開を控えることで一片の良識に替えさせていただこう。


4日目(10/03/11)

10/03/11 台湾空港

チャイナエアラインズ

チキンパスタ

ビーフライス
気がつけば、はや最終日。台湾着の翌日一日をツアー観光に当ててお土産店めぐりを済ませたお陰で、最終日の早朝から免税店を連れ回される苦行はなし。ホテルへの迎えのバスは、有難いことに空港へと直行した。帰りの飛行機も、来る時と同じチャイナエアラインズで、どこぞの航空会社との共同運航とのこと。しかし、客にとっては単独でも共同でも実際的な違いはほとんどなさそうだ。

出国手続きは、ある意味戦争中の韓国・ソウルの時の様な厳戒態勢はなく、のんびりとした感じで難なくスルー出来た。平和というモノは、本当に素晴らしい~♪

さてさて、旅の最後のお楽しみ・機内食のお話。チキンパスタとビーフライスからのチョイスだったが、往路の時とメニューに左程の大差がないような~。気を取り直して私が食べたのは、チキンパスタの方。味は、そつなく美味。しかし、段々と食べ進むうちに少々飽きてきて、米粒が食べたくなってきた・・・。


閑話・まとめ
3泊4日の旅は、あっという間に終わってしまった。到着の翌日、丸一日ツアーの観光で連れ回されるのは、少々時間が勿体ない気もしていた。しかし、初めての地の要所をピンポイントで案内してもらえるので、考えようによっては便利かもしれない。ただ、故宮博物館などは、所要時間30分。3日かけても全部は見られないと言われるだけに、どう逆立ちしたって見切れるはずもない。まぁ、これは次の機会があればその時のお楽しみと言うことで。

自由時間が少ない今回の旅で唯一フリーだったのは、3日目。基隆と淡水を訪れたその朝は、ホテルから街並みを眺め回しながら台北駅まで歩いた。ところが、帰途が大変。同じ道を通っているはずなのに、何故かさっぱり道が解らない。朝はその気配もなかったのに、夜になって、同じその場所が道路工事中になっていたのだ。そのため、強制的に大きく迂回して歩かされ、ツレと私は、すっかり方向感覚をうしなってしまっていた。こうとなれば、誰かに聞くしかない。誰かと言っても、日本人をそう簡単に見つけられるはずもなく、畢竟台湾の人という事になる。工事現場の傍の衣料品店のおばちゃまに、まずは尋ねてみた。彼女は店の中へ我々を誘い、広告チラシの裏に略地図を書いてくれた。「よし、これで大丈夫。」とほっとした思いで「謝謝。」と心からのお礼を言った。さてと、ツレと私が歩きだすと、おばちゃまが息を切らせて店の奥から飛び出て来て、「そっちではなくて、こっちだ。」と別の方向を指し示した。彼女は、私達が歩きだす方向を心配して見守ってくれていたのだ。店番そっちのけで対応してくれたその親切な心に、胸は熱くなる。こんな小さな触れ合いがあるから、旅はやめられない♪